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給湯器交換の見積もり時の注意点を紹介

給湯器交換の見積もり時の注意点を紹介

給湯器を交換するときは、細かいところまで見積もりを確認する必要があります。というのも、業者によってかかる費用や技術が異なるからです。「最終的にかかった料金が異常に高かった」なんてことにならないようにするためにも、見積もりで注意したい点や費用目安などを解説しています。

給湯器交換時の見積もりで注意したいポイント

給湯器を新しいものに交換するとき、注意しなければいけないのが見積もり内容です。なかには追加料金や展示品引き下げなど、本体価格とは別に料金が発生してしまうケースがあり、これがトラブルとなってしまうことが多々あるため、交換するときは気をつけなければいけません。

見積もり内容について

ひと昔前に比べると交換時にかかる費用が下がっていますが、その半面、価格競争によって見積もりには載っていない別途追加料金が発生してしまうトラブルが増えています。そういったことのないように、見積もりに含まれない項目を知っておくと安心です。

まず、一般的な給湯器交換の見積もりは「本体価格」「リモコン価格」「基本設置工事費」の3つになっています。先ほど別途料金が発生してしまうトラブルが増えていると言いましたが、3つには配管交換代やその他の料金は含まれていません。そのため見積もりで提示された料金よりも高くなってしまうのです。そこで知っておくと安心なのが「見積もりに含まれない項目」になります。もちろん業者によって異なりますが、よく別途追加料金としてかかってしまう項目をご紹介します。

●給湯器交換の際にかかる工事

・ガス配管交換工事
・給水、給湯配管交換工事
・配管保温工事
・ドレン排水工事

●取付部材に関する工事

・マンションPS取付枠
・循環アダプター、ふろアダプター
・配管カバー
・排気カバー
・排気筒

別途料金が発生する場合

上記にプラスして、「温水式床暖房」を使用している場合も別途料金が発生してしまいます。また狭い場所や高い場所など、特殊な場所での工事や給湯器の設置場所を変更する場合にも追加工事が必要になるため別途料金がかかるでしょう。業者や状態にもよりますが、この場合は1~2万円の工事費が発生します。

ちなみに温水式床暖房を設置している場合、商品代・工事費を合わせて4~6万円程度かかります。

業者によって給湯器の見積金額が大きく違う理由とは

給湯器交換にかかる見積金額は、業者や状態によって異なります。そのため、すべての業者が同じ金額で提示してくれるわけではありません。交換するときは各業者の見積金額についても知っておくと安心です。「あとで調べたら他の業者のほうがお得だった」なんてことのないように、事前確認は欠かせません。

ここでは業者によって見積金額が大きく異なる理由について解説します。

値下げされない

もともと高価な給湯器は交換時も料金が高くなりがちです。近年は多少安くなったものの、それでも価格競争で別途料金が発生するなど、きちんと調べなければ損してしまいます。そもそもなぜ業者によって見積金額が違うのかというと、まずは“値下げされない”ことにあります。特に大手ガス会社の場合は給湯器販売に力を入れているところが少ないため、どうしても高くなりやすいです。多少の値下げはあるものの大幅に安くなることはないと言っても良いでしょう。ブランド力があるという意味で値下げされにくいというのもあります。

仕入れ値の関係

もう1つは、仕入れ値の関係によるものです。一般的にまとめて購入したほうが単価で購入するよりも安くなるため、給湯器を多く取り扱っている業者のほうが当然安くなります。よって販売価格も下がりやすいでしょう。大手ガス会社での給湯器交換が高くなるのは、多く仕入れていないという点も挙げられます。ガス会社なので仕方がありませんが、ブランドだけで選んでしまうと「見積金額が高い」「別途料金が発生した」ということになりやすいのかもしれません。

インターネット展開は安い?

多く仕入れしている業者以外にも、インターネット展開している業者も比較的安くなりやすいと言われています。理由は“人件費を削減できる”からです。

このように、見積金額を安さで選ぶなら3つの特徴も知っておくと良いでしょう。さまざまな視点から見積もりを考えるようにすると、よりお得に交換してくれる業者を見つけられるかもしれません。次は、給湯器交換にかかる費用目安について解説します。ある程度目安を知ることで安心して業者選びができるでしょう。

給湯器交換にかかる費用目安

業者や給湯器の状態によって、見積もりにかかる金額が大幅に異なることがわかりました。ここでは、給湯器交換にかかる費用目安について解説します。ある程度どんな費用がかかるか知ることで安心して給湯器の交換ができるでしょう。

費用の目安について

給湯器交換には「本体価格」「リモコン価格」「基本設置工事費」の3つの見積もりが提示されています。これに別途料金が発生することになりますが、本体価格にはリモコンの本体料金も含まれていることが多く「本体+リモコン」=「本体価格」と考えておくと安心です。また一般的な給湯器とふろ給湯器では本体価格が異なるので気をつけましょう。号数やサイズ、機能性によっても変動します。

たとえば暖房機能なしの場合、
(メーカー希望価格)
追い焚き機能なし:17~20万円
追い焚き付きエコジョーズオートタイプ:32~37万円
追い焚き付きエコジョーズフルオートタイプ:35~40万円

(割引後の価格)
追い焚き機能なし:5~15万円
追い焚き付きエコジョーズオートタイプ:7~26万円
追い焚き付きエコジョーズフルオートタイプ:10~28万円

一方で暖房機能付きの場合は、どちらも高くなります。追い焚き機能なしでメーカー希望価格なら30万円以上、割引後でも10万円以上するでしょう。

給湯器の耐用年数について

給湯器は永久的に使用できるものではないため、どうしても使い続ければ劣化し交換が必要になります。長持ちさせるコツはありますが、いつかは交換しなければいけないことを念頭に置いておきましょう。

一般的に言われている耐用年数は8~10年。メーカーによって微妙に差はありますが、10年以上使っているものは基本的に故障しやすくなります。また8年未満でも使い方によっては早く劣化してしまうので注意が必要です。ボロボロになってしまってからでは別途料金が多く発生してしまう恐れもありますから、寿命を感じたらなるべく早めに交換・買い替えを行ってください。

業者依頼時の注意点

給湯器交換を業者に依頼する場合、いくつかの注意点があります。失敗してしまわないためにも事前に確認しておくと安心です。

1.本体価格と割引率を知る

給湯器本体と交換工事がひとまとめになっている場合は、確認しておくと安心です。別途料金が発生する場合は、その旨について見積書にきちんと記載されているかも確認する必要があります。

2.格安になっていないか

価格競争で極端に料金が安くなっている業者も存在します。この場合、別途料金で高額になるケースが多いので、安すぎる業者は要注意です。

3.保証の有無

保証やアフターサービスがあることはとても大切です。万が一のときに備えて事前に確認しておきましょう。

4.スタッフは有資格者か

なかには無資格で工事をする業者もいます。専門分野なので有資格者であるかも確認してください。たとえば「ガス可とう管工事監督者」「液化石油ガス設備士」「給水装置工事主任技術者」などが挙げられます。

給湯器交換は細かい見積もりを知ることが大切

ひと口に給湯器交換の業者と言ってもさまざまです。業者によって見積もりにかかる金額も技術も異なりますから、細部までしっかり確認し納得したうえで依頼しましょう。「別途料金が発生して高額になってしまった」なんてことにならないように注意してください。

給湯器交換の見積りにおける費用内訳

給湯器交換の際に業者から提示される見積りは、以下のような費用内訳となります。

  • 交換工事費用
  • 本体費用(商品代金)
  • その他
  • 値引きなど

「交換工事費用」は「工事費」と表記されることもあり、取り付け・撤去・結び替え・処分費用が含まれます。給湯器交換に追加工事が発生する場合は「追加工事費」として記載されます。

「本体費用」はいわゆる給湯器本体とリモコンの費用であり、製品のタイプ・スペックに応じて値段が変わるほか、モデルの新しさや業者ごとによる価格が異なるため事前に確認が必要です。

「その他」の中には出張費・部材費などが含まれますが、何にどの程度費用がかかっているか明記されていなければ事前に確認をとるようにしてください。

「値引き」が別枠で記載されていればすぐに理解できますが、その他の中に割引やキャンペーン費用が含まれている場合もあります。

業者の中には「交換一式」としてすべての費用をまとめて記載する場合もありますが、細かく明細を出さない業者は追加費用が発生するようなイレギュラーなケースでも、一括して料金を記載してくる可能性があります。

後からトラブルにならないためにも、見積りの費用内訳を工事費・本体費用・その他と細かく分けて表記してくれる業者を選びましょう。