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給湯器メーカー「ハーマン」の概要・歴史・特徴を解説

給湯器メーカー「ハーマン」の概要・歴史・特徴を解説

日本国内の給湯器メーカーは、寒冷地仕様や業務用など設置箇所・環境に応じた製品を手掛けており、近年では地球環境を考えた省エネ製品にも力を注いでいます。

本記事では、家庭用給湯器のOEM供給を行うメーカー・株式会社ハーマンの概要と歴史、ハーマン社製の給湯器を購入してから交換するまでの注意点について解説します。

ハーマン給湯器の概要

株式会社ハーマン(Harman)の概要や歴史について紹介します。

ハーマンの特徴

ビルトインコンロやガスコンロ機器などのガス関連製品を扱うメーカーです。ガス火を使用する厨房機器など、飲食店用の製品も提供しています。

長年にわたり家庭用給湯器の製造販売を手掛けてきましたが、現在では給湯器の製造販売を行っておらず、ノーリツ社へのOEM供給のみを行っています。

ハーマンの給湯器は現在、業務資本提携を行っている株式会社ノーリツにOEM供給されています。一般的な他社製品と同様、耐用年数は8年~10年となっています。

ハーマンの旧型給湯器を交換する方法

株式会社ハーマンは2011年に株式会社ノーリツと業務提携・資本提携を行っており、現在はノーリツが給湯器の製造販売や保守を行っています。

現在ハーマンは給湯器や周辺部品を販売しておらず、グループ会社であるノーリツが代わって給湯器事業を引き受けています。

部品の購入についてもノーリツのお客様パーツセンターが引き受けており、ハーマンの公式ウェブサイトにも記載がみられます。

参照:HARMAN「お問い合わせ窓口」

https://www.harman.co.jp/contact/

旧型給湯器の交換・部品の調達に関する問い合わせは従来どおりハーマンで行っていますが、製品の購入や交換はノーリツになるため、問い合わせのうえで最適な製品を選んでください。

ハーマンの歴史

ハーマンは株式会社陽栄製作所として1930年に大阪市内に創業し、「ダンホット」というブランド名で製品を販売してきました。

20年後の1950年に金属工業株式会社が創業し、27年後の1977年に「株式会社ターダ」へ社名を変更したのち、1986年に2社が合併し株式会社ハーマンを発足。

Harmanの由来は、人(Human)Hard(設備)Harmony(調和)をかけ合わせたものであり、人と調和する設備を提供したいとの思いが込められています。

2001年には製造部門と販売部門を別会社に分け、株式会社ノーリツと業務・資本提携を行うなど企業体制が変化。10年後の2011年には2社を再度合併し、株式会社ハーマンとして再出発しています。

株式会社ノーリツは日本を代表するガス機器メーカーで、給湯器販売シェア数の上位に位置しています。

家庭用・業務用給湯器のほかにTES機器(給湯暖房機・暖房専用熱源機・浴室暖房換気乾燥機など)を製造販売しています。

古くなった給湯器は交換と修理どちらがおすすめ?

給湯器はメーカーに関わらず経年劣化によって不具合が生じることがあり、耐用年数の目安にしたがって修理交換を行います。

一般的に8年から10年使用したものはトラブル防止や安全のために新しい給湯器に交換したほうが安心ですが、まだ耐用年数を迎えていない新しい機器は修理でまかなうことができます。

ただし、修理を施しても直らない機器については新しい給湯器に交換しなければなりません。

10年に近づいている機器や使用頻度が高く通常よりも頻繁に給湯器を使用しているようなケースでは耐用年数が縮まる可能性があり、早めに給湯器交換を検討しましょう。

ハーマン製給湯器は交換が基本

ハーマン製の給湯器も耐用年数は8年から10年程度ですが、現在の相談窓口はノーリツであり実質の対応はノーリツが行っています。

一般的に、給湯器は製品を販売してから部品や本体を保存する期間が10年と定められています。すでに製造販売を打ち切っている、あるいはほとんど製造を行っていないメーカーの部品は手に入りにくく、給湯器が故障すると部品の在庫を確認しなければなりません。

ハーマン製給湯器のように、かつて製造されていた古い給湯器を点検し取り替えが必要と判断された場合は、旧メーカーを引き継いでいる現メーカーの給湯器へ交換を行ったほうが効率的です。

交換先は同じハーマン製の給湯器がいいのか?

ハーマン社製の給湯器は同社で販売はされておらず、OEMというかたちでノーリツ社に供給されています。

ハーマン社が直接販売を手掛けていないため、ハーマン製の給湯器を買っても直接サポートを受けることができず、古い機種は部品が手に入らない可能性もあります。

ノーリツ社が直接販売を手掛けていることを踏まえると、給湯器の交換先はハーマン製ではなくノーリツ製か、または現在直接販売を行っている別メーカーを選んだほうが確実といえるでしょう。

新しいメーカーへの切り替えは、古い給湯器を繰り返し修理するよりも手間がかからず、省エネ性能の高いモデルを選べば経済的なメリットが得られます。

耐用年数を迎えた、あるいは不具合や故障が出て修理のタイミングがやってきた時には、気になっているメーカーや機能に乗り換える交換を検討したいところです。

ハーマン給湯器から他のメーカーに変える時の注意点

ハーマンの給湯器を他のメーカーの製品に交換する場合、以下の点に注意が必要です。

■設置の方式が変わる可能性
■追加工事発生の可能性あり

ハーマン社製品に限らず、異なるメーカーの給湯器に変更する際に注意したいのが「設置方式の変更」です。

壁掛け式の給湯器を据え置き式にした場合、据え置き用の架台の設置などに工事が必要となり、別料金が発生するため注意が必要です。

「追加工事」については、設置場所ごとに状況が異なるため必ず現地調査を実施しましょう。

■高所への設置
■狭所への設置
■新規配管
■追加部材設置
■PS設置扉加工・特殊加工
■配管変更
■屋外給湯分岐水栓の設置
■障害物の取り外し
■新規リモコン設置
■寒冷地仕様への変更

上記はすべて追加工事として費用が別料金となりますので、費用の詳細は業者ごとの見積もりを確認してください。

また、給湯器の交換は、古いモデルと同型であれば費用を抑えられますが、「特殊工事」が入ると水道会社や建築会社とも連携しなければなりません。

詳細は設置先の環境や給湯器の種類によって異なるため、給湯器交換業者にお問い合わせください。

給湯器を交換するなら一括見積もりがおすすめ

給湯器交換には自宅周辺の業者を中心に検討することになりますが、1社ずつ比較すると時間も手間もかかってしまいます。

比較検討には、必要事項を入力するだけで複数の業者から料金の見積もりがとれる「一括見積もり」の利用がおすすめ。高品質かつ低価格な給湯器に出会える可能性があります。

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給湯器交換はタイミングと業者選びが大事

給湯器が古くなったときは、点検のうえ修理または交換のどちらかを選ぶことになります。

不具合の程度にもよりますが、基本的に耐用年数を超えた場合は交換を検討したほうが効率的。修理を繰り返すよりもコストがかからないため、思い切って新しいモデルに変更を検討したいところです。

ハーマン製の給湯器は古い機種が多く、すでに販売を手掛けていないため部品の調達が難しくなっています。現在の販売窓口であるノーリツ社には自社製品の部品が揃っているため、交換先としておすすめです。

給湯器の交換にあたっては、以下の点も忘れずにチェックを行いましょう。

■安い給湯器を取り扱っている
■最新機種を揃えている
■点検から交換までがスピーディ
■サポートが充実している
■保証年数が長い

業者ごとの強みを比較して、ニーズに合ったところに工事を依頼しましょう。

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