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Blog大阪ガスの給湯器交換は高額?理由と対処法をチェック
ガス会社に給湯器交換を依頼する際、注意したいポイントのひとつが交換にかかる費用です。
関西エリアでは大阪ガスへの依頼がもっとも高額になるといわれていますが、なぜ他社に比べてコストがかかるのでしょうか。
ここでは、大阪ガスの給湯器交換がなぜ高額になるのかについて、理由と実際の相場の例を踏まえながら紹介します。
目次
なぜ大阪ガスで給湯器を交換すると高額になるのか
関西エリアの大手ガス会社である大阪ガスでは、なぜ給湯器の交換料金が高くついてしまうのでしょうか。理由をみていきましょう。
大手のネームバリューがある
大手都市ガス会社は、個人営業の店舗に比べて顧客をたくさん抱えており「大手ならではの安心感」を最大の強みとしています。
そのため、給湯器本体の価格を値引きせずにメーカー希望小売価格で販売しても売れやすく、地域のエネルギー事業に長年関わってきたブランド力が料金に反映されているとも考えることができます。
大阪ガスでは、リンナイやノーリツ製の給湯器に自社のロゴやブランド名をつけて販売しています。大手ガス会社が販売しているというだけで顧客には安心感を与えるため、多少割高な価格でも製品が販売できるのです。
しかし、ブランドといっても実際はリンナイやノーリツの給湯器であり、大阪ガスが直接製造を手掛けているわけではありません。
大阪ガスの給湯器がとりわけハイスペックというわけではなく、給湯器の性能や取付工事自体は一般の業者から給湯器を購入するものと変わらないことに注意してください。
自社ブランド品のみを扱うため
大阪ガスではOEM提供を受けた給湯器について、自社で独自に名称をつけて「ブランド給湯器」にして販売を行っています。
OEM提供以外のメーカーの給湯器を選ぶことができず、給湯器製品自体に選択肢が少ないことも交換費用が割高な理由となっています。
安い製品が選べるかどうかは、給湯器の交換費用を抑える際にまずチェックしたいポイントです。その点において大阪ガスのような大手企業は製品を自由に選びにくく、費用がかさむ可能性が高くなっています。
大阪ガスで給湯器交換する場合の相場
大阪ガスで給湯器を交換する際の費用の相場について、3つのケースをピックアップして紹介します。
※下記の例はいずれも、古い給湯器を大阪ガスの24号ガス給湯器に交換した際の料金です。
ガス給湯器(オート) | エコジョーズ給湯器 | ガス給湯暖房器(オート) | |
本体料金 | 272,000円 | 370,000円 | 240,000円 |
リモコンセット料金 | 22,000円 | 25,000円 | 22,000円 |
配管カバー料金 | 5,000円 | 6,000円 | 6,000円 |
その他料金 | – | 8,000円(据置台) | 6,000円(熱動弁) |
設置工事費 | 50,000円 | 40,000円 | 69,000円 |
その他工事費 | 1,000円 | 5,000円 | 9,000円 |
諸経費・消費税 | 31,000円 | 27,000円 | 28,000円 |
見積合計 | 380,000円 | 355,000円 | 380,000円 |
値引き額 | – | -126,000円 | – |
保証料金 | 25,000円 | – | 25,000円 |
支払金額 | 405,000円 | 380,000円 | 405,000円 |
3つのケースすべてについて、30万円以上~40万円前後の費用がかかっています。
大阪ガスでは給湯器本体の価格が一般のガス会社よりも割高であり、メーカー希望価格での販売のため工事費と本体価格を合わせると40万円程度が相場となります。
給湯器の本体料金が高額であるため、工事費を差し引いても合計金額が高くなっています。給湯器本体の価格に加え、メーカー保証をつけるとさらに数万円の費用が上乗せになるため、大阪ガスに交換を依頼する場合はまとまった出費を考慮する必要があります。
見積合計に保証をつけるとさらに金額が大きくなってしまうので、本体料金が安く無料保証または低価格で保証がつけられる業者に給湯器交換を依頼しましょう。
大阪ガスの給油機から別メーカーに変更は可能なのか
大阪ガスの給湯器は一般的な給湯器と同じ仕組みで作動しており、ガス給湯器の規格もすべてのメーカーで統一されているので、別メーカーの給湯器に交換が可能です。
大阪ガスブランドの給湯器の取り外しと設置についても一般的な給湯器と同じ要領で行われるため、設置費用が大幅に変わることはありません。
追加料金がかかるケースとして、マンションの廊下に設置されている「PS設置タイプ」の給湯器のみ、サイズ調整用のアダプターに料金が発生する場合があります。
大阪ガスはガス給湯器のメーカーからOEM提供を受けていますが、現在ガス給湯器の販売を終了しているハーマン(Harman)社の給湯器を販売していた時期もあります。
ハーマンはリンナイの傘下に入っており、現在では販売を行っておらず旧製品の部品が手に入りにくい状態のため、直接製造・販売を手掛けているメーカーの給湯器に変更を行ってください。
業者に直接依頼する前に一括見積もりを利用しよう
ガス給湯器交換にかかる料金は給湯器の本体価格によって差が出やすいため、給湯器交換をすぐに依頼せず事前に複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
1社ずつ業者を比較していく場合、業者のピックアップから連絡までをひとつずつこなさなければなりません。しかし大まかな金額や自分で調べきれない業者との出会いが期待できる一括見積もりなら、比較にかかる手間と時間を省いて効率的に安い業者が探せます。
給湯器にトラブルや不具合が出たとき、早く直してもらうために大手のガス会社を選ぶ方が多くみられますが、費用を節約しつつスピードも重視するなら一括見積もりが効率的。
Webからの申し込み後、業者から自動的に見積もりが届くので、希望に合うところを選んで契約できます。
見積もりに加えて保証費用がいくらかかるのか、保証の年数や内容、支払い方法についても個別に相談できるので、まずは最適な業者との出会いを目指して見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
「かんたん給湯器ナビ」では、フォームへ必要事項を入力するだけで連絡が入り料金が比較できる便利な見積もりサービスです。
5項目の入力のみで最大5社から見積もりをもらえるので、「すぐ駆けつけてほしい」「安く見積もってもらえないか相談したい」など、どのようなニーズもお任せください。
複数の業者から見積もりを取って比較する
ガス給湯器交換は大阪ガスなどの大手ガス会社に依頼すると、給湯器の本体価格から保証まですべてが高額に設定され、一般的な給湯器の交換で40万円前後の費用が発生します。もちろん給湯器の性能が高く、発売日が新しいモデルほど本体価格は高くなるため、40万円以上の費用が発生するケースもあるでしょう。
本記事は値引きが行われた例も取り上げていますが、すべての交換に10万円以上の値引きが行われるわけではありません。確実に費用を抑えたい場合は安く保証がつき、本体価格も大阪ガスの見積もり以下で購入できる業者を利用する必要があります。
給湯器が壊れた、あるいは取り替えの時期を迎えた場合は、いくつかの業者から見積もりを取って照らし合わせ、慎重に検討するようにしてください。