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Blog給湯器のリモコンにエラーコード「111」が表示される原因と対処法
給湯器のリモコンパネルに「111」と表示されて驚いていませんか。見慣れない数字が表示されると、心配になりますよね。結論から述べると「111」はエラーコードです。具体的に、どのようなトラブルが起きているのでしょうか。「111」が表示される原因とトラブルを解消する方法について解説いたします。お困りの方は、参考にしてください。
目次
給湯器のリモコンに表示される「111」は何?
給湯器のリモコンパネルに表示される「111」は、点火不良を起こしているときに表示されるエラーコードです。点火不良は、ガスにうまく点火していない状態、あるいは点火しているものの安定していない状態を意味します。いずれにせよ、いつも通り点火できていないため、リモコンパネルにエラーコードが表示されるのです。点火不良を起こすと、お湯が出ないなどのトラブルが生じます。「111」はどのような原因で表示されるのでしょうか。
エラーコード「111」が出る原因
給湯器のリモコンパネルに「111」が表示される主な原因は以下の2点です。
・点火装置が正常に作動していない
・正常にガスを供給できていない
「111」が表示される原因をさらに詳しく見ていきましょう。
点火装置が正常に作動していない
給湯器は、点火装置で火花を発生させてガスに火をつけています。したがって、点火装置が正常に作動しないと、点火不良が起こります。点火装置が正常に作動しない主な原因は以下の3つです。
・点火装置の劣化
・給湯器の故障
・点火装置が湿っている
起こりやすい原因といえるのが、点火装置の劣化です。他の部品と同じく、点火装置も経年で劣化します。給湯器を使用し続けていると、点火装置が劣化して点火不良を起こすことがあるのです。ちなみに、給湯器の寿命は8~10年程度と考えらえています。
同様に起こりやすい原因が、給湯器の故障です。具体的には、給湯器をコントロールしている制御基板が壊れて、点火不良を起こすことがあります。
以上のほかでは、天候の影響で点火装置が湿ってうまく点火できないこともあります。台風や大雨のときに、起こりやすいトラブルといえるでしょう。
これらの理由で、給湯器あるいは点火装置が正常に作動しないと、点火不良を起こしてしまいます。
正常にガスを供給できていない
何かしらの理由で給湯器にガスを供給できず、点火不良を起こしているケースもあります。ガスを供給できないと、点火装置が火花を発生させても点火しないからです。給湯器にガスを供給できない主な理由として以下の2点が挙げられます。
・ガスの元栓が閉じている
・ガスの供給自体がストップしている
頻度としては高くありませんが、元栓を閉じているため給湯器にガスを供給できないことがあります。長期不在の前に元栓を閉めたことを忘れていたケースなどで起こりやすいといえるでしょう。
同じく頻度は高くありませんが、ガスの供給自体が止まって給湯器に供給できないこともあります。供給が止まる理由はさまざまですが、地震の影響やガス漏れの影響などが考えられます。
これらの理由で給湯器にガスを供給できないと、点火不良を起こしてしまいます。
その他給湯器の故障でよくある症状
給湯器が故障する際に多くみられる症状は以下の通りです。
- 断水・水漏れ
- 温度が不安定
- 追い焚きできない
- エラーコード
- 異臭・異音
- 蒸気や煙が出る
水が出ない断水のほか、水が給湯器から滴る水漏れは配管トラブルの一種です。原因はさまざまで、給水バルブが閉まっている・配管の凍結・配管の詰まり・パッキンが効かなくなっている問題も考えられます。
温度が一定にならないケースは、水栓金具に何らかの不具合が出ているおそれがあり、早めに点検と交換を行いましょう。
給湯はできるが追い焚きができないトラブルも、給湯器まわりに多くみられます。追い焚き用の器具のトラブルが考えられ、清掃状況を見直すことで改善する可能性があります。
リモコンパネルに数字・アルファベットなどのエラーコードが表示されるケース(リモコン111など)は、給湯器がトラブルを感知している状態です。
111であれば何らかの理由で点火不良が起きている状況です。表示内容をチェックし、説明書に書かれている方法で対処するか、またはカスタマーセンターへ連絡を行ってください。
異音・異臭については摩耗や消耗が発生しているか、その他の部品の不具合が考えられます。黒い煙は不完全燃焼のサインなので、このような症状がひとつでもみられたら修理・交換を検討しましょう。
エラーコード「111」が出た際の対処方法
「111」は、紹介した2つの原因などで表示されます。「111」が表示されたときは、どのように対処すればよいのでしょうか。続いて「111」の対処法を解説します。
ガスメーターを確認する
給湯機以外のガス器具も点火しない場合は、ガスの供給がストップしていると考えられます。供給がストップしているケースには、以下の2種類があります。
・地域全体に対する供給がストップしている
・ガスメーターの安全装置が作動している
より可能性が高いのは後者といえるでしょう。安全装置が原因であれば、説明書に従い自分で解除することができます。地域全体に対する供給がストップしている場合は、供給が再開されるのを待つしかありません。ガス会社などへ連絡して状況を確認するとよいでしょう。
ガスの元栓を確認する
給湯器だけが点火しないときは、元栓が閉じている可能性があります。元栓は、給湯器本体の下部に設置されています。元栓のつまみが配管に対して垂直になっている場合(閉じている状態)は、元栓のつまみが配管に対して平行(開いている状態)になるようにしましょう。
給湯器のスイッチを入れ直す
ガスは供給されているのに「111」が表示される場合は、蛇口を閉めて、リモコンの運転スイッチを切ってから運転を再開します。給湯器の連続運転で安全装置が作動している可能性があるからです。安全装置が作動している状態であれば、以上の手順でエラーを解消できることがあります。
その他の主なエラーコード
点火不良に関連するエラーコードは「111」だけではありません。万が一に備えて、その他のエラーコードも押さえておきましょう。代表的なものとして「112」と「113」が挙げられます。それぞれの詳細は以下の通りです。
112
「112」は、風呂側の点火エラーを表します。具体的には、風呂の追い焚きで点火できないときなどに表示されます。原因と対処法は、基本的に「111」と同じです。ガスの供給・ガスの元栓を確認して、問題がなければ給湯器のリモコンからスイッチを入れ直すとよいでしょう。
113
「113」は、暖房側の点火エラーを表します。具体的には、浴室暖房乾燥機や温水式床暖房をつけたものの点火できないときなどに表示されます。原因と対処法は、基本的に「111」と同じです。ガスの供給やガスの元栓などを確認したうえで、リモコンから給湯器のスイッチを入れ直すとよいでしょう。
エラーが解消されない場合は修理・交換を
「ガスメーターを確認する」「ガスの元栓を確認する」「給湯器のスイッチを入れ直す」を試してもエラーが解消しない場合は、給湯器の制御基板や点火装置などが故障あるいは劣化している可能性が高いと考えられます。
故障あるいは劣化の対処法は、給湯器の交換・修理です。簡単な修理で直せることもありますが、ガスを扱う器具なので専門的な知識のない方が行うと非常に危険です。この記事で紹介した対処法を試してもエラーが解消しない場合は、できるだけ早く給湯器交換業者に相談しましょう。
エラーコード『111』は点火不良を知らせるサイン
給湯器のリモコンパネルに表示される「111」は、点火不良を知らせるエラーコードです。ガスにうまく点火できないときに表示されます。主な原因は「点火装置が正常に作動していない」「正常にガスを供給できていない」の2つです。供給に問題があるときは、ガスメーターの安全装置を解除することや元栓を確認することなどでエラーコードを解消できる可能性があります。これらを試してもエラーコードを解消できない場合は、給湯器の交換が必要かもしれません。
給湯器の交換は、一括見積もりを利用すると便利でお得です。氏名・電話番号など7項目を入力するだけで、最大5社から見積もりを取れます。したがって、手間をかけずに、割安な業者などを見つけられます。エラーコード「111」にお悩みの方は、一括見積もりの利用も検討してください。