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Blog給湯器の種類と選ぶときのポイントを解説
給湯器にもいろんな種類があるのは知っていますか?一般的に家庭用の給湯器として日本で普及しているのは「ガス給湯器」ですが、オール電化が増え電気給湯器も注目されています。ここではそんな給湯器の種類について解説しています。またガス給湯器を選ぶ際のポイントやおすすめのメーカーなども併せて紹介しているので、参考にしてみてください。
目次
給湯器の種類と特徴
ひと口に給湯器といってもさまざまです。一般的には「ガス給湯器」がもっとも多く普及していますが、他にも「電気給湯器」「石油給湯器」など状況に応じた給湯器が用意されています。
ガス給湯器
いろんな種類があるガス給湯器のなかで、もっとも普及しているのがガス給湯器です。都市ガスやプロパンガスなどはこの給湯器を利用して湯沸かしを行いますが、故障が少なく給湯力も高いため長期に当たって使用するには非常にメリットになるでしょう。しかし一方で、運転音が大きい・湯量に合わせた製品が必要・冬場は破損する可能性があるといったデメリットもあります。密集した集合地帯に住んでいる場合、ガス給湯器の音が隣家に響いてしまう恐れがあるため設置場所には注意が必要です。またお湯の使用量に適していない製品を使うと温度が上がらなくなってしまう場合もあります。
さらに初期費用は安いもののランニングコストは高いなど、料金に関するデメリットも存在します。そういった点も十分理解して導入しなければいけません。
その他の給湯器
ガス給湯器以外では、電気給湯器・石油給湯器・ハイブリッド給湯器などがあります。
・電気給湯器
電気温水器と呼ばれ、電熱ヒーター式と熱交換式の2つに分類されます。貯湯タンクにお湯を貯める仕組みになっており、深夜~朝にかけてお湯を貯めることで日中の光熱費を抑えることができます。近年はオール電化の普及で人気も高まっています。
・石油給湯器
ガス給湯器に次いで人気のある給湯器です。ランニングコストも比較的かかりにくいことから強力な給湯が必要な場所で役に立ちます。たとえば寒冷地です。都市ガスやプロパンガスはガス給湯器、寒冷地では石油給湯器が主流になっていると言っても良いでしょう。ただ灯油燃焼時に排気臭があること、作動音が気になることなどデメリットもあります。
・ハイブリッド給湯器
電気とガスを組み合わせることができる給湯器です。用途に応じて使分けられるため効率良くお湯を沸かすことができます。たとえば、少量のお湯を沸かす時には電気を使用して、お風呂にお湯を入れる時はガスを使用するように使い分けることができます。ただガス給湯器よりも本体が大きいためそこはデメリットになります。
給湯器の基本的な選び方
給湯器のエネルギー源には、ガス・電気・石油・ハイブリッド(混合)タイプが存在します。
動力源以外にも燃焼効率や環境への影響が異なりますが、基本的な選び方としては以下を参考にしてください。
- ライフスタイルで選ぶ
- コストパフォーマンスで選ぶ
- 安全に使用できる方法で選ぶ
- 製品のラインナップや機能で選ぶ
まずは住宅の特徴や地域性、家族の人数・年齢・ライフスタイルに応じて最適なものを選ぶ方法です。
家族全員が安全に使用できる製品を優先し、大雨や台風による停電の多い地域では電気を避けるなどリスクを想定した製品選びも重要なポイントです。
ガス給湯器にはさまざまな機能が備わっていますし、ハイブリッド給湯器は低燃費で費用対効果が期待できるため、メリットを踏まえて検討しても良いでしょう。
石油給湯器は灯油をエネルギー源として湯沸かしなどを行いますが、灯油の価格が気になる方または集合住宅など割高になりやすいエリアについては、石油以外の給湯器を選ぶなどしてコストのかからないものがおすすめです。
動力源に関わらず、製品のデザインや操作性から選ぶこともできます。安全かつスムーズに操作のできる給湯器を選びましょう。
ガス給湯器の種類と寿命
ガス給湯器の寿命は一般的に8年から10年の間とされています。
寿命については各メーカー・すべての給湯器製品に共通のポイントであり、搭載されている機能によって大きく寿命が異なるわけではありません。
ただし使用頻度や使用方法によっては、8年を待たずに給湯器の寿命がやってくることもあります。
給湯器はガスや電気を動力源とし、製品内部は湯沸かしのたびに高温になるため、使用頻度によっては経年劣化のタイミングが早まることがあります。
故障が頻発する、不具合が出ておりうまく操作ができないようなケースでは、正しく設置・使用されているかを確認しなければなりません。
ガス給湯器は種類に関わらず、寿命を超えて使い続けると劣化が進んで異常着火・やけど・一酸化炭素中毒などのリスクが高まります。
耐用年数を過ぎたら頃合いをみて新しいものに交換することをおすすめします。
ガス給湯器の選び方
給湯器のおすすめモデルは、面倒な湯はりや追い焚きを自動で行ってくれるフルオートタイプです。
しかしオートタイプにも優秀な機能を搭載したものが多く、選ぶポイントを詳しくみていきましょう。
オートタイプ・フルオートタイプを選ぶ
給湯器には、手動のほかに「オート」と「フルオート」の2つのタイプが存在します。それぞれの特徴をみていきましょう。
給湯器の「オートタイプ」とは、リモコンのボタンで温度や湯量を設定して自動的にお湯はりを行う機能です。
お湯はり機能はリモコンで操作を行いますが、保温機能(追い焚き/自動保温)は湯量と湯温を自動チェックし自動で追い焚きを行います。
たし湯機能はお湯が減った場合に手動で「たし湯」ボタンを押してお湯を足します。
給湯器の「フルオートタイプ」は、リモコンのボタンで温度と湯量を設定し、お湯はりを自動で行います。
お湯はり機能はボタン操作が必須ですが、保温機能(追い焚き/自動保温)は浴槽内の湯量と湯温を自動チェックし、自動で追い焚きを行います。
たし湯機能については、フルオートタイプには水位センサーが搭載されているため、設定湯量より3,4cm程度水位が下がったところで自動的にたし湯を行います。オートタイプと異なるポイントのひとつです。
オートタイプの給湯器にない「配管自動洗浄」機能を搭載したフルオートタイプ給湯器もあります。
配管自動洗浄機能は、浴槽のお湯を排水する際に新しいお湯をダシ、追い焚きに使用した配管内を自動洗浄します。
この保守機能により追い焚き用の配管が湯垢などで汚れにくく、衛生的に風呂釜を保つことができます。
ガス給湯器の種類と選ぶ際のポイント
都市ガスやプロパンガスの場合は「ガス給湯器」が主流ですが、実はガス給湯器の中でもいくつかの種類に分けられています。ここではガス給湯器にはどのような種類があるのか特徴ごとに紹介し、選ぶときのポイントについても解説します。
ガス給湯器の種類
大きく「追い焚きあり」「追い焚きなし」の2つに分けられます。さらに追い焚きありの中でも「ふろ給湯器」と「給湯暖房熱源機」に、追い焚きなしの中では「給湯専用」と「高温水供給型」に分類されます。一度設置すると交換の際も同じ種類を選ぶことになるので、慎重に選んでください。
ガス給湯器の選び方
ガス給湯器の場合、どこに設置するかによっても設置方法が変わってきます。
・戸建てもしくはマンション
戸建ての場合は壁掛タイプ・据置タイプに分かれます。壁掛タイプは屋外の壁に設置するため給湯器の下から配管が出ているのが特徴です。一方で据置タイプは地面に直接給湯器が置かれています。そのため給湯器の側面から配管が出ており、浴槽には穴がひとつしか開いていません。また据置と浴槽隣接に分かれるのも据置タイプの特徴になります。
マンションの場合、種類が多いため設置場所によって適したものを使用します。主に「PSタイプ」と呼ばれるPSの中に設置されているものが用いられていますが、ベランダ壁掛タイプというものもあります。
(PSタイプの種類)
・PS標準設置タイプ
・PSアルコーブ設置タイプ
・PS扉内設置タイプ
・PS扉内後方排気延長タイプ
・PS扉内前方排気延長タイプ
・PS扉内上方排気延長タイプ
・号数で選ぶ
ガス給湯器に限らず、給湯器を選ぶ際は「号数」をきちんと確認する必要があります。号数とは“水温+25℃のお湯が1分間にどれだけ出るのか(L)”というもので、1分間に16リットルなら16号、24リットルなら24号となります。号数が大きいほど当然湯量も増えるため、家族構成に合わせて選ぶのもポイントです。
たとえば一人暮らしや2人家族なら16号を、4人以上家族なら24号が適しています。家族の人数にそぐわない号数を選んでしまうと湯量が足りなくなるので気をつけてください。
ガス給湯器のおすすめメーカーを比較
ガス給湯器にはさまざまなメーカーがあります。そのなかでも人気が高いおすすめのメーカーを紹介します。
【リンナイ給湯器】
リンナイのガス給湯器は「ガスふろ給湯器」「ガス給湯暖房熱源機」の2種類に分類されます。ガスふろ給湯器の中には、1台でキッチンやシャワーの給湯もできて自由な場所に設置できるものと、浴槽に隣接するタイプがあります。自動湯はりや追い焚き機能が備わっているもの特徴です。一方でガス給湯暖房熱源機は給湯+自動湯はり+追い焚き+温水暖房の機能を備えており、ポンプを使ってお湯を循環させます。機能が充実しているのでこだわりたい方には良いでしょう。
【パーパス給湯器】
パーパス給湯器は、知名度は低いもののエコジョーズを開発したメーカーとして人気があります。主に「ガスふろ給湯器」を取り扱っており、「給湯」と「追い焚き」がこの1台でできるのが特徴です。
人気でおすすめのガス給湯器
ひと口にガス給湯器といっても種類はさまざまです。ここでは特に人気の製品を紹介します。
・戸建ての場合
壁掛タイプはガスふろ給湯器・ガス給湯暖房熱源機・ガス給湯専用・高温水供給の4つから選ぶことができます。ガスふろ給湯器の標準タイプなら「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」がおすすめ。たとえばリンナイのオートタイプなら湯はり+追い焚き+保温をすべて自動で行い、湯量を増やしたいときは「たし湯」ボタンを押すだけで簡単に増やすことができます。さらに快適保温で約30分ごとに湯温をチェックしたり、予約運転で設定時間にお風呂を沸き上げることも可能です。
ちなみに、据置タイプはガスふろ給湯器・ガス給湯専用タイプの2種類から選ぶことができます。
・マンションの場合
PSタイプが主流になりますが、壁掛タイプはベランダに設置可能です。商品は戸建てタイプと同じですが、エコジョーズで選ぶなら人気のあるパーパスもおすすめでしょう。
パロマの非エコジョーズ16号オートタイプを選んだ場合、湯はり・追い焚き・保温・たし湯ボタンは先ほど紹介したリンナイと同じですが、快適&便利機能にはQ機能や追い焚き配管洗浄というものが付いています。Q機能はお湯を再出場させるときに温度差を最小限に抑えることができ、配管洗浄はその名のとおり自動運転終了時に配管内に水やお湯を自動で流してくれます。
ガス給湯器にはいろんな種類がある
一概にガス給湯器といってもいろんな種類があることが分かりました。そのため戸建てやマンションによって選ぶ製品が異なりますし、地域や環境によってはガス給湯器が適さない場合もあります。たとえば寒冷地ならガス給湯器は配水管が凍り破損してしまう恐れがあり危険です。また非エコジョーズ/エコジョーズによっても使い心地が違いますので、ガス給湯器を選ぶときは入念に設置場所や設置タイプ、業者などを確認する必要があります。
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