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Blogマンションで給湯器を交換する場合の手順・費用相場・注意点
給湯器の交換は、物件やメーカーなどによってさまざまです。特にマンションの場合、サイズ制限がされているところもあるのできちんと確認しておきましょう。また給湯器の寿命について知っておくことも大切です。ここでは給湯器を交換するタイミングや手順、費用相場などを解説しています。交換を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
目次
給湯器の寿命と交換のタイミングについて
給湯器には寿命があります。そのため永久的に使用することは難しく、必ず交換や買い替えが必要になってきます。ここでは給湯器の耐用年数と交換のタイミングについて解説します。
どれくらいの期間長持ちする?
給湯器の寿命を知っておくことで故障前に交換することができます。寿命は使用している場所やメーカーによってさまざまですが、だいたい8~10年を目安としているところが多いです。ただ先ほども述べたとおり、立地条件やメーカーなどによって変わってくるので、参考程度にしておいてください。
ベストな交換タイミング
給湯器の寿命は8~10年程度ですが、ではどのタイミングで交換したら良いのでしょうか?必ずしもすべての給湯器が8~10年で劣化するとは限りません。寿命には使い方も関係してきますから、もし「お湯の温度が安定しなくなった」のであれば交換タイミングと考えてOKです。他にも「なかなかお湯が出ない」「変な音がする」「水漏れしている」といった状態であれば交換しましょう。
マンションの給湯器交換をする際の手順
マンションで使用している給湯器と、戸建てで使用している給湯器では種類が異なります。そのため給湯器を交換するときの手順も変わってきます。ここではマンションの給湯器を交換する際の手順について解説します。
基本的な交換の流れ
マンションの場合、どのように契約しているかによって交換方法が変わってきます。マンションには賃貸と分譲の大きく2つのタイプに分かれますが、やはり融通が利きやすいのは分譲です。
賃貸マンション
賃貸なので給湯器は貸主のものになります。そのため万が一故障をした場合、負担は借主側にかかり管理会社を通してからでなければ対応してもらえません。また貸主に直接交渉する場合も、一旦管理会社に相談する必要があります。費用負担に関しても話し合うことになるでしょう。ちなみに経年劣化や故障による交換であれば貸主の負担になります。
分譲マンション
マンションを購入するため住宅設備は購入者のものになります。その分自己負担になりますが、高機能の給湯器に交換したい場合など自分の希望通りに進められる点はメリットになります。ただすべて自己負担になるため、工事の連絡も費用もすべて自分で行うことになり大変です。
賃貸と分譲以外に「管理組合」という契約方法があります。この場合のマンションは、設置場所によって給湯器のサイズが制限されています。そのため高機能給湯器に交換したくてもサイズオーバーであれば対応してもらえません。なかには号数を制限しているマンションもありますので、事前にきちんと確認しておきましょう。
そもそもマンションではどんな給湯器が使われている?
マンションによって設置できる給湯器が異なるため、すべての物件で同じ給湯器が使用されているわけではありません。ここではマンションで使われている給湯器について紹介します。
<石油給湯器>
文字どおり石油を使用した給湯器です。石油を燃焼させるのでパワーがあり、コストも削減できます。ただ石油を使っているためニオイが気になるのがデメリットです。寒冷地で使用されていることが多いでしょう。
<ガス給湯器>
マンションや集合住宅で使われている給湯器です。もっとも一般的でコンパクトなので設置しやすいのもメリットです。また使用するお湯のみ沸かすためお湯が切れる心配もありません。全体的にリーズナブルですが、ガス代は高いので要注意です。
<電気温水器>
耐久性を重視したい方におすすめの給湯器になります。「電熱ヒーター式」「熱交換式」の2種類あり、メーカーによって多少差が出ます。23時~7時に湯を沸かすため光熱費を削減することができますが、一度お湯を溜めてから使うため量が少なくなると水圧が低くなるのがデメリットです。
他にも、エコキュートやエコジョーズといった給湯器も使われます。前者はオール電化向け、後者は廃熱を使用しているのが特徴です。
マンションの給湯器交換にかかる費用相場
給湯器は決して安いものではありませんから、交換時もどれくらいの費用がかかるか不安になっている方は多くいるでしょう。事前に費用相場を知っておくと万が一のときでも安心です。
一般的に、マンションの給湯器は交換するときに3~5万円かかります。費用に含まれているのは「取付工事費」「給水結び替え費」「給湯結び替え費」「リモコン結び替え費」「ガス結び替え費」など。処分や撤去するときも費用がかかってきますので目安としては3万円以上と考えておくと良いでしょう。もちろん別途費用が発生するとそれよりも高くなるので注意してください。
マンションの給湯器交換工事にかかる期間
マンションの給湯器交換について「交換タイミング」「交換手順」「交換費用相場」について説明してきましたが、ここでは「交換工事にかかる期間」について解説します。ただ状況によってはスムーズに交換できない場合もありますので参考程度にしてください。
一般的に給湯器の交換工事にかかる期間は半日程度。1日あればすべての作業が完了します。しかし追加工事がある場合や給湯器のメーカーを変える場合は1日かかってしまいます。電気からガスに変更する場合もある程度日数を要することになるでしょう。場合によっては入浴NGになることもあります。
マンションで給湯器交換を行う際に注意したいポイント
マンションの給湯器を交換する場合、注意しなければいけない点がいくつかあります。事前に知っておくことで安心して交換することができるでしょう。
有資格者であるか
給湯器の交換には資格が必要になります。当然無資格では交換できませんから必ず資格の有無について確認しておきましょう。事前に資格証を提示してもらうことをおすすめします。
追加工事の必要性
給湯器の種類によって追加工事が必要になります。追加工事があると別途料金が発生するので要注意。必ず見積もりを作成してもらいましょう。
サイズ制限は問題ないか
マンションの場合、使用できる給湯器の種類が決まっています。なかにはサイズ制限されているところもありますので、必ず管理組合への確認や管理会社と相談しておきましょう。
アフターサービスが充実しているか
アフターサービスの有無も大切です。製品保証や工事保証など、万が一のときにきちんと対応してくれる会社は安心して利用できるでしょう。
資格は必要不可欠ですが、保証についてはメーカーによってさまざまです。保証が利く期間も異なりますので、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
交換したい給湯器の給湯タイプを選ぶ際のポイント
給湯器は、熱源となるガス・石油・電気・ハイブリッドのほかに機能面でも違いがあります。
「給湯のみ」「追い焚き機能搭載」「浴室暖房乾燥機搭載」などさまざまな給湯タイプがありますが、注意点として以下の3点をチェックしてください。
- マンションに設置できる設置方式か
- 熱源タイプごとのランニングコスト
- 機能面や使いやすさによって選ぶ
交換手順として、まずはお住まいのマンションに設置が可能かどうか「設置方式」「給湯器のサイズ(号数)」を確認しましょう。マンション内には屋外壁掛・PS標準/前方排気/後方排気・屋内壁掛といくつかのタイプがあります。
マンション内の工事については規約の範囲内で行わなければならないため、給湯器交換には事前に確認をとる必要があります。
次に、熱源タイプごとのランニングコストを確認しましょう。電気・ガス・石油・ハイブリッドのどれを選ぶかは、お住いのマンションの環境や加入しているプラン(オール電化など)にもよるため、一番お得な方法を試算しましょう。
設置方式・熱源が決まったら機能面も忘れずに確認を。高齢のご家族やお子さんでも使いやすいもの、床暖房や浴室暖房乾燥機など便利な機能を搭載したものなどがあります。給湯器交換費用は、製品の号数やスペックに応じて変わります。製品の設置費用とランニングコストをそれぞれ確認し、ライフスタイルに合わせて最適な製品を選びましょう。
マンションでの給湯器交換は優良会社に依頼しよう
メーカーによって安心して給湯器の交換が依頼できるかどうか異なります。できる限り優良会社に依頼するためにも交換にかかる費用や手順、注意点などはしっかり把握しておきましょう。また見積もりを作成してもらうことも大切です。「うっかり追加料金が発生した」なんてことのないように、事前確認は欠かせません。