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給湯器のリモコンが故障したら?対処法や修理交換時のポイント解説

給湯器のリモコンが故障したら?対処法や修理交換時のポイント解説

給湯器には、製品本体を直接操作するものとリモコン操作が可能なものとがあります。

リモコン操作タイプの給湯器には遠隔操作が可能なものもあり、スマートフォンのアプリから操作できる便利な機種も登場しています。

ここでは、リモコンが故障した場合のチェックポイントや対処法を紹介します。

給湯器のリモコンが故障?まず確認するポイントはこれ

給湯器のリモコンが故障したかなと思ったときは、まず以下の内容を確認してください。

● リモコン本体の不具合
● エラーコードの内容
● 複数箇所のリモコンの状態
● お湯が出るかどうか
● 給湯器本体の状態

まずはリモコンの液晶やスイッチの消耗や不具合をチェックしましょう。エラーコードが出ていればそちらを先に確認します。

エラーコードが画面に表示されている場合、説明書に書かれているエラー内容と指示にしたがってください。

家庭内にいくつかリモコンが設置されている場合は、すべての箇所のリモコンについて不具合の状況をチェックしましょう。

次に、お湯が正常に出るかどうかを確認します。エラーコードで給湯に関するトラブルが出ている場合でも、一度お湯の出方を確認してください。

給湯器本体にも何らかの異常が出ている場合があるので、リモコンの故障がみられたときは必ず本体もチェックしてください。

リモコンに生じた症状別に対処法を解説

リモコンに生じるトラブルごとに対処法をみていきましょう。

電源を入れ直す

液晶パネルやスイッチに問題がある場合、またはエラーコードが出ている場合のいずれも、一度電源を入れ直して様子をみましょう。

画面の点滅や表示の乱れも、電源を入れ直すことで解決することがあります。給湯器本体の電源プラグも抜き差しを行い、復旧を試みてください。

ただし、給湯器に落雷や漏水などの影響が出ている場合は電源の入れ直しを行わず、電源本体を切ってすぐに修理業者に連絡をするほうがいいでしょう。

リモコンのリセットが可能な場合は、そちらを試して復旧できる場合もあります。スイッチを切ってつけ直し、表示を確認してください。

修理・点検依頼をする

下記のようなケースでは、すぐに点検修理依頼を行ってください。

● スイッチを入れ直しても不具合が解消しない
● エラーコードが明らかな異常を示している
● 給湯器に問題がみられる

連絡の際に給湯器のメーカー・型番・トラブルの内容を伝えると作業がスムーズに進みます。リモコン内の部品のみに問題が生じていれば、給湯器はそのままにリモコンの交換のみを行います。

給湯器に問題がある場合、作業担当者には給湯器を購入してからの年数や過去に起きた故障・不具合の有無、雷や大雨など環境による原因も伝えておきましょう。

給湯器の修理や交換時期はどう判断する?

給湯器の修理や交換時期を判断するポイントをみていきましょう。

購入後の使用年数

給湯器は一般的に8年~10年程度、長く使えても15年程度で寿命を迎えます。もしも10年以上が経過していれば、交換のタイミングが訪れていると判断することができます。

致命的な不具合がある

スイッチがつかない、通常では聞いたことがない音がする、お湯が一切出ないなどの場合には、一時的な不具合ではなく本格的な修理が必要と考えられます。

そのまま給湯器を使い続けられないときは、交換の可能性も含めて早めに点検を依頼しましょう。

明らかなサビつきや破損などがある

給湯器の外側にサビつき、破損、その他の欠陥やトラブルがみられれば、間接的に不具合を引き起こしている可能性があります。

給湯器内部でフィルターの汚れや配管の凍結、破損が発生し、そこから不具合が出ていることもあります。いずれの場合も、専門業者への点検依頼を行ってください。

給湯器のリモコンを交換する手順と注意点

給湯器のリモコンを交換する手順と注意点をそれぞれ確認しましょう。

リモコンの交換手順

室内リモコンの交換では電源を切ってプラグを抜き、リモコン本体を取り付け場所から外す作業を行います。

取り外しの際に配線も外していき、新しい部品に取り替える作業を行い、配線をつなぎ直して新しいリモコンをはめこみます。

同じ型のリモコンはトラブルが起きている部品のみを交換するだけで作業が完了しますが、違う型のリモコンについては金具もリモコンに合うものが必要になります。

その場合、金具と部品、そしてリモコンの3種類を新しいものに交換することになります。

浴室に設置されているリモコンについては、電源を切ってプラグを抜いた後に隙間を埋めるために使われているコーキングやリモコン本体を取り外し、配線と下地を取り除いて部品を入れ替え、新しい下地をつけてから配線をつなぎ直します。

新しいリモコンを取りつけてコーキングを行い、あとは室内用リモコンと同様に動作チェックをして終了です。

リモコンを交換する際の注意点

リモコン交換の際には、感電のおそれがない安全な環境で行う必要があります。また、新しい部品やリモコンだけではなく金具の取り付けに必要な工具も用意しておく必要があります。

コーキング材を必要とする浴室リモコンは自分で取り付けることが難しく、室内用でも失敗のおそれがある場合は専門業者に交換を依頼してください。

リモコン交換の際には、必ず自宅や設置場所の給湯タイプに合うものを購入してください。外見が似ていてもガス会社仕様のものとメーカー仕様のもの、寒冷地仕様ではないもの、号数やサイズが異なるものなどがあります。

故障と勘違いしがちな症状

リモコンの故障と勘違いしがちな症状には、以下のようなトラブルが挙げられます。

  • 電源がつかない・作動しない
  • スイッチの反応が悪い
  • 音声(ボイス)が聞こえない

電源がつかない、またはボタンを押しても作動しないケースについては、基盤や配線などの故障以外にも電源が入っていないケースや、ブレーカーが落ちている可能性があります。

対処方法として、ブレーカーも上がっており電源がついている状態で電源がつかなければ、節電モードやセーブモードが入っていないかチェックしてください。

スイッチの反応が悪いケースについては摩耗や消耗が考えられますが、リモコンが2ヶ所にある場合は2つともに不具合が出ているか確認を。アプリ連動型のリモコンは、アプリから操作できるかをチェックし、業者に連絡してください。

音声が聞こえないケースについては、音量を小やオフにしていないか確認し、正常な音量にしても聞き取れないか確認のうえ、リモコン交換を依頼しましょう。

また、リモコンが故障したときはリモコンパネルにエラーコードが表示されたり、音声で指示を伝えたりする場合があります。説明書に記載されている対処方法をとるか、明らかな異常がみられたときは早めに取り付けを行った業者に連絡し、リモコン交換について相談を行ってください。

本体も交換するならリモコンのデザインで選ぶのもおすすめ

給湯器本体にも不具合があり、リモコンと本体の両方を交換する場合、操作性にすぐれた、取り扱いやメンテナンスがしやすいものに交換することがおすすめです。

リモコンのデザインには、文字盤が黒背景のものと白背景のもの、ワイドサイズ、ボタン部分の押しやすさ(カーブがついているもの)などによって違いがあります。

また、家族みんなが使えるように、ファミリー用のモデルや文字盤が見やすいものもあります。リモコンについてはひと目で表示が把握できるように、表示内容がわかりやすいものを選びましょう。

もし自分でリモコンを交換するときは、中古で販売されている製品を安く買い求めるのはあまりおすすめできません。なぜなら、中古製品は動作が不安定だったり、使い古されていて経年劣化が進んでいたりするものが多く、メーカーの保証も対象外になっているからです。

同じメーカーの製品でも、給湯器とリモコンのデザインがそれぞれ細かく異なっているため、いくつかの製品をよく比較して購入してください。

不具合の対処法と交換のタイミングをチェック

リモコンのトラブルは、リモコン本体の不具合なのか給湯器の故障を知らせるものかで迷うことがありますが、エラーコードや文字の表示の状態などを確認し、通常の状態と異なる部分に注目しましょう。

給湯器の交換目安となる8-10年を過ぎている場合、リモコンではなく給湯器の故障の可能性もあるため、交換のタイミングも含めてチェックしておくことが大切です。